ビジネス目標を達成できなくなった時、Webサイトはリニューアルを迫られるものです。しかし、全面的なリニューアルは、部分的な改修より高額であり、より多くのリスクを含みます。高額な投資が無駄になるだけでなく、機能しないWebサイトからの乗り換えができなくなる可能性もあります。しかし、リニューアルをいつまでも先送りしていては、ビジネス目標の達成は出来ず、多くの機会損失にもつながります。
Webサイトのリニューアルを成功させるためにはまず、以下の5つの質問に答えましょう。
1. ターゲットと訪問者の属性は一致しているか?
現在あなたのWebサイトには誰が訪れているでしょうか?まずは訪問者の属性を流入キーワードの解析やアンケートから調べましょう。アンケートはGoogle Driveのフォーム機能やSurveyMonkeyなどを使って無料で作成することができます。ターゲットがWebサイトを訪れていなければ集客施策を見直す必要があります。ターゲットが誰であり、誰がWebサイトを訪問しているかを知ることで、Webサイトが応えるべきニーズや行うべき集客施策がわかります。
2. 訪問者が求めているコンテンツは何か?
Webサイトには有益なコンテンツが必要です。もしあなたのWebサイトが製品カタログに登録フォームを付けたようなものであれば、それはターゲットにとってあまり有益なものであるとは言えません。コンテンツマーケティングの重要性を認識し、ターゲットが学べる情報、活用できる情報、楽しめる情報を提供する必要があります。Webサイトの訪問者が求めるコンテンツが何であるかを考え、リストアップしましょう。
3. 訪問者に行って欲しい行動は何か?
目的が「情報を伝える」だけであれば、Webサイトは必要ありません。Webサイトは本来インタラクティブなものであり、ユーザーに特定のアクションを完了させるためにデザインされるべきです。あなたのビジネスに大きな影響を与えるユーザーアクションは何になりますか?ユーザーに行って欲しい行動をリストアップし、優先順位を付けましょう。
4. 目的を達成するデザインができているか?
これまでの項目でどのようなコンテンツを提供し、何を行って欲しいかが分かれば、それを訪問者にできるだけ簡単に達成させることがおのずとWebデザインの目的になってきます。ページの設計やコンテンツの内容、ボタンなどのインタラクティブ要素のデザインなどを最適化し、目標の達成を実現しましょう。
また、デザインの仮説を立てる前に、既存のWebサイトについても把握しておきましょう。ユーザーが離脱しているページはどこであり、その理由は何なのか?これらの問題点を正確に把握することでリニューアルが解決すべきことがわかります。
5. パフォーマンスを継続的に改善できるのか?
実はこれだけをやっても残念ながらあなたのリニューアルは成功しません(少なくとも一回では)。成功に近づくことは出来ますが、常に改善の余地は残るはずです。訪問者の行動を完全に予測するために必要な情報を揃えることは出来ないため、継続的な改善が必要となります。
リニューアルを依頼するデザイナーや制作会社には必ず継続的な改善を行う能力を求めましょう。また、継続的な改善を行うためのリソースも必要です。公開後も解析と改善を繰り返す準備をしてください。
Webサイトのリニューアルは大きなプロジェクトです。大きな投資であるだけでなく、将来の業績にも大きく影響します。しかし、オンラインでのビジネスを推進するためには必要なリスクなのです。リニューアルを検討するあなたにできる最善のことは準備をすること。これら5つの質問に答えて、プロジェクトに臨みましょう。
- ターゲットと訪問者の属性は一致しているか?
- 訪問者が求めているコンテンツは何か?
- 訪問者に行なって欲しい行動は何か?
- 目的を達成するデザインができているか?
- パフォーマンスを継続的に改善できるのか?