ライオンペット株式会社(以下、ライオンペット社)は「ペットと人との共生」を目指して、ペットとその飼い主が求める幸せな暮らしを応援するための商品開発をされています。
猫のトイレ・サニタリーブランドである『ニオイをとる砂』は、猫と⼈がいつまでも仲良く幸せに暮らし続けることを目指し、2023年2月22日(猫の日)に『ずっとニャかよしプロジェクト』を開始しました。FICCでは、『ニオイをとる砂』の認知度とブランド価値向上を目指し、共創型のブランドコミュニケーションを提案。施策立案から実行までを支援しました。
調査から見えた、猫との暮らしにおけるギャップを埋めるためのプロジェクト
『ニオイをとる砂』が猫と人の共生を追求するうえで、猫と飼い主とその家族が幸せに暮らし続けられることは必要不可欠です。しかし、近年の猫ブームを背景に、SNSを筆頭に猫の可愛いコンテンツが溢れるなか、安易な気持ちで猫を飼育し、想像していた暮らしと現実との間にギャップが生じると、様々な理由から飼育を続けることが難しくなり、最悪の場合、猫を手放す選択をする人も少なくありません。
そこでFICCは、猫を飼育することを検討している層に向けて、可愛さだけじゃない、猫との暮らしの大変な側面も含めたリアルな情報を届けるブランドコミュニケーションを提案しました。
まず、猫の飼育について独自に調査したところ、飼い主のうち半数以上が飼育前後でギャップを感じたと回答しました。特に大変だという声が多かったのが、トイレに関することでした。こうした事実も踏まえて、『ニオイをとる砂』として飼育検討層の“猫との暮らしのギャップ”を埋めていくべく、『ずっとニャかよしプロジェクト』を発足しました。
特設サイトには、プロジェクトに込めた想いを言語化したステートメントを掲載。その他、調査から見えた猫との暮らしのギャップや、『ニオイをとる砂』にとっての潜在顧客でもある飼育検討層に向けたトイレ周りのソリューションなど、猫と暮らす上での有益な情報を公開しました。
猫と仲良くなるための工夫や知りたいことを投稿する、共創型SNSチャリティキャンペーン
どれだけ有益な情報だとしても、ブランド側からの一方的な発信では、なかなか生活者に届きません。このプロジェクトでは、猫の飼い主の方々にも自身の体験として情報を発信してもらうことで、よりリアルで飼育の手助けとなる情報を飼育検討層に届けられると考えました。
そこで、飼い猫の“困った一面”や“仲良くなるために工夫したこと”を紹介するプロフィールカードが作成できる機能を特設サイトに設置しました。猫の飼い主にさまざまなエピソードを入力してもらい、そのカードをTwitterに投稿してもらうことで、猫の可愛さだけでなく大変な面も一緒に伝えることを狙いました。プロフィールカード生成においては、アンケートに回答するとカードを自動で生成する機能を開発し、入力から出力、投稿までのユーザビリティ向上を目指しました。
同時に、ハッシュタグ1投稿につき22円を、ライオンペット社が保護猫支援団体に寄付するというTwitterキャンペーンを実施。プロジェクトの想いに賛同された多くの猫の飼い主及び猫好きの方々にご参加いただきました。そこから、多数のプロフィールカードがUGC(User Generated Content・ユーザー生成コンテンツ)として創出され、多くの方々と一緒にブランドの想いを体現する共創型キャンペーンとなりました。