未来のマーケターたちへのエール FICC京都による地域経済活性化へのアクション

地域経済活性化を見据えた新しいビジョンを打ち出したFICC京都。未来のマーケターである、同志社大学商学部マーケティングゼミの学生たちに向けた『ストーリーテリング』の講義をオンライン上で実施しました。外出自粛が続いたコロナ禍中だからこそ、時間や場所の制限がない状況で、濃密な知見共有の場が実現しました。

「学生と社会人の架け橋に」

きっかけはコロナ禍中での、FICC京都事業部長・村松と、同ゼミで教鞭を取られている高橋教授の会話にありました。対面コミュニケーションができないタイミングをポジティブなものと捉え、時間や場所に制限のない、オンライン上での知見共有ができないか。そんな視点から本講義は実現に至ります。

もともと同ゼミでは企業からゲスト講師を招き、定期的に講義を行っていました。20年弱、企業に勤めていた高橋教授。学生時代から社会人と交流することの重要性を感じていて、ゼミ内では「学生と社会人の架け橋に」になる場を教育の現場で積極的に創造されています。

社会に出る前に、社会人と意識的に交流することで、学生コミュニティに所属しているだけでは、見ることのできない視座を養うことが可能になると高橋教授は考えます。

そして2020年5月某日。今後マーケティングの仕事を志している学生にとって、より実践的なスキルを提供したいと考え、FICC会長・荻野による『ストーリーテリングの魔術』の講義を実施しました。

ストーリーテリングこそ、すぐに実践で役立つスキル

情報を届ける手法やメディアがどれだけ進化しても、相手が人間である限り、大切なのはストーリーです。人類の歴史においてストーリーテリングの力はとても重要であり、誰もが世界中へストーリーを発信できる今、その力は無限の可能性を秘めています。そんなストーリーテリングこそ、未来を担う学生たちに必要なスキルであると私たちは考えました。

講義を行ったFICC会長の荻野は、学生たちにこう伝えています。

荻野

「マーケティングは99%が科学+1%のマジックです。ロジカルにマーケティングプランをつくれても、それを伝えるマジック=『ストーリーテリング』の力がなければ成功できません。『ストーリーテリング』は消費者を引きつけることはもちろん、上司を説得したり、部下を奮い立たせるためにも有用です」

コミュニケーションをする仕事において重要な『ストーリーテリング』。講義を通じて、これから社会へ出ていく学生たちにも、「自分ごと」として届いていたようです。

学生の声

「今後いろんな人と出会って巻き込んでいく過程でも必要な力だと感じました。どんどん使えるようになりたいです!」

「今回の講義を通じて、漠然としていた就活にひとつの指標をつくることができました」」

また、この講義で得た知見を、すぐ実践に使う学生もいたのだとか。

高橋教授

「それまですべてを言い切ってしまう資料をつくっていた学生が、講義後に『相手に考える余地を与える余白』を与える資料をつくるようになったんですよ。
講義中のお話にも出ていた『ストーリーは決して文章の中に存在するものではなく、伝える相手の頭の中で完成する“欠落の芸術”である』というポイントを活用した事例です。本講義が学生たちにとって、とてもインパクトの強い話であったのだと、実感した出来事でした」

この講義自体が『ストーリーテリング』の効能を発揮する結果にも結びついたと感じています。

『ストーリーテリングの魔術』については、荻野執筆の記事を読むことで理解が深まるかと思います。ぜひ合わせてご覧ください。

FICCナレッジブログ『ストーリーテリングの魔術』の記事はこちらからご覧いただけます

ストーリーテリングという“1%のマジック”を使いこなせる人材への第一歩

学生たちは終始真剣な眼差しで、必死にメモを取りながら、荻野の話に聞き入っている様子でした。本講義はオンラインで実施されましたが、その真剣さや熱量は画面越しでも十分に伝わってきました。

学生たちからは、たくさんの感想の声をいただきました。

「自分で企画を進めていくときにも、メンバーと一緒に自分たちなりのストーリーをつくってみたいと思います!」

「人は『気付く』ことが大好きなのだなということを実感しました。ストーリーテリングを意識し、最高のストーリーテラーになりたいです!」

「受け手自らに『気が付かせる』ことが重要であることが、自分の頭の中に一切ない発想でした。今回の講義での大きな学びです」

「ストーリーテリングを学んだからには、1%のマジックを使いこなせる人材になるしかない!と思いました」

また本講義の仕掛け人である高橋教授からは、こんな声をいただいております。 

高橋教授

「ストーリーテリングを体系立てて教えていただけること自体が、とても貴重だと感じました。メモが追いつかないほどの学びの機会をいただきました。私が一番得する講義だったのでは?と思えるすばらしい時間をありがとうございました」

FICC社内でもこの“1%のマジック”のために、ストーリーテリングのさらなる研究を続け、マーケティングの力を最大化させるために日々実践を積み重ねています。

学生たちが社会で活躍している姿をイメージして。私たちが今できること

高橋教授

学生たちが働く10年後を見据えて、普段から指導にあたっています。そのために実践的な知見をこれからも学生たちには提供していきたいです」

高橋教授は、未来の社会を見据えて日々教鞭をとられています。そんな未来の若者たちを思う姿勢に村松を始めFICCは共感し、この講義は生まれました。

FICC京都をけん引する村松は、地域経済の活性化を視野に入れた事業戦略を打ち出しています。

“首都圏以外の企業を中心に、企業の経営課題を社会課題とかけ合わせ、マーケティングとブランディングの力で解決し、企業のビジネス成長を通じて地方創生に貢献する”

村松がかなえたいのは、そんな経済の活性した地域で、若者たちが夢を持って仕事ができる未来です。

この講義が地域経済のこの先を担っていく“未来のマーケター”たちへのエールとして、 学生たちに届いたことでしょう。これからも実現したい未来を見据え、ポジティブなアクションを積極的に取り組んでいきます。

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