新潟県南魚沼市で開催された「創業支援セミナー&ビジネスプラン作成ワークショップ」に、FICCのプロデューサー 伊藤 真愛美と元FICCのクリエイティブディレクターでパートナーの林 信輔が講師として参加しました。
本講座は、南魚沼市にて創業を希望する方、創業や事業継承して間もない方を対象に、創業に関する経営の基礎知識や事業計画書について学べる「創業支援セミナー」と、事業計画や新規事業のさらなる強化や練り直しに役立てる「ビジネスプラン作成ワークショップ」で構成されています。
FICCは、「ビジネスプラン作成ワークショップ」内の「創業初期のマーケティング戦略」に関して、ブランドマーケティングの知見を活かしたワークショップをご提供いたしました。
イベント参加の背景
FICCは、2004年に創業し、これまで数多くの企業やブランドのビジネス課題解決のご支援をしてきました。ブランドや関わる人たちの想いをいかに価値へと繋げていくか。これまで培ってきたブランドマーケティングの考え方やフレームワークを活用しながら、社会価値と経済価値の両立の支援をしています。
今回、新潟県出身の伊藤と林が、ブランドマーケティングの力を地元・新潟の活性化に役立てたいという想いがきっかけで始まり、新潟県で起業家の支援や育成などを行うSocialups株式会社からのお声がけにより、今回の講座に講師として関わらせていただくことになりました。
創業初期に役立つブランドマーケティング講座
当日は、南魚沼市で起業しようとしている方、すでに起業し経営している方々に向けて、創業初期のマーケティングの重要なポイントについて、レクチャーとワークショップ形式で向き合っていきました。
前半はブランドマーケティングの考え方について。
人材も資金も限られている創業初期フェーズにおいて、事業アイデアに頼った「出たとこ勝負」にならないようにするためには、ブランドが持続的に成長するための有効な資源に着目することが重要です。
レクチャーでは、ビジネス目的と成長に有効な資源を捉えていく視点について解説。さらに、自分たちの独自機能・性能につながる資源を発掘するワークショップを通じて、自社の魅力や強みとなる資源を整理・見出していきました。
後半は、マーケティング戦略について。
前半で導き出した「資源」を起点に、FICCのフレームワーク「戦略クアドラント®︎」を活用し、マーケティング戦略を導き出すワークを行いました。
機能(独自資源)、ベネフィット、ターゲット、競合など、マーケティング戦略の要素が、ブランド独自のものでビジネスの目的を達成するものとして定義されていなければ、成果につながる戦略を手に入れることはできません。
ビジネス目的を達成し、ブランド独自のマーケティング戦略要素を導き出す汎用的なフレームワークとして、戦略クアドラント®︎ について解説し、参加された皆様の事業アイデアに合わせて自社のマーケティング戦略を導き出しました。
※「戦略クアドラント®」はFICCの登録商標であり、ブランドマーケティングの専門知識によりFICCが開発したフレームワークです。
最後のグループワークでは、各自の戦略クアドラント®を紹介し合い、気づきや意見交換などディスカッションを行いました。最初はなかなか手が進んでなかった方も、発表時には自信を持ちながら発言されている姿が印象的でした。
参加者からは、「マーケティングが苦手だったが、ブランドマーケティングの講義内容を通じて、起業時のブランドの価値を自分自身で確認することできた」「現在進行中のプロジェクトの改善やヒントがもらえた」という声をいただきました。
FICCとSocialupsが新潟県内で取り組みを開始できたのは、新潟出身の伊藤さんと林さんが地元の起業家支援に共感してくださったおかげです。起業初期には難しいと思われるブランディング・マーケティングの概念を、南魚沼の方々へワークショップを通じて伝えました。このワークショップを通じて、参加者が自社の資源、ベネフィット、ターゲット、競合を整理し、事業の方向性を明確にすることが出来ました。
今後、県内の他地域でもワークショップを開催し、起業家や既存企業がブランディングを意識した事業運営が出来るよう、弊社も共に進んでいきたいと思っています。
ー Socialups代表 高瀬 章充様
Socialups株式会社 Webサイト
FICCでは、これまでのさまざまな業種・業態のブランドのご支援で培ってきたブランドマーケティングのノウハウで、地域の中小企業や創業しようとしている方々を支援する取り組みを行っています。
中小企業の変革を支援するための助成金を活用した研修プログラムも提供しています。